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【SPECIAL】Short Story キョウゴ编

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官网有更新了!
所以我又搬过来了!
但是不会看不懂意思是什么!
所以翻译无能
先搬过来再说吧!
镇楼就用背景图吧!


1楼2013-11-18 23:57回复

    キョウゴ编
    ルシア
    「――叔父様は、どこ!?」
    今日もいつの间にかお店からいなくなっていた叔父様が、街角で倒れたと闻き、
    わたしは3人组の男の人にここへ案内されてきた。
    青白い男
    「叔父様? ふっふっふ、そんなものいやしねーよ?」
    とたんに、それまでの亲切そうな表情から一変した3人の男の人たちに取り囲まれる。
    目つきの悪い男
    「おれたちは、お前さんに、用事があるんだから、さ」
    骗された――?
    これって、あきらかに怪しい気配……。
    ルシア
    「どうしてこんなことを? わたし帰ります!」
    来た道を戻ろうとする私をさえぎる男の人と、押し合いになる。
    青白い男
    「おお、っと、あばれようたって无駄だよぅ。こんな裏路地にだれも助けにきやしないってね」
    目つきの悪い男
    「そうそう、良い子にしてりゃ痛いことしないからさ。ま~、悪い话しじゃないよ?
     雇い主の贵族様がお前に一目ぼれして、どうしても二人きりで会いたいってんだからさ」
    青白い男
    「いやあ、しかしうまくいったよねぇ。
     あの吃茶店に入り浸っている、化けもんみたいに强い幼なじみってのがいつ出てくるやらヒヤヒヤだったよ。
     これなら噂の用心棒を雇う必要もなかったんじゃねーか?」
    ルシア
    「それって……」
    がっしりした男
    「なんでもお前の店には、とんでもねえ腕のたつ男が入り浸っていて、
     吃茶店をまもる骑士(ナイト)気取りらしいじゃねーか、だからさ……」
    目つきの悪い男
    「そうだからだ、うちらは念には念をいれて、腕利きの用心棒をやとったのよ。
     その骑士さんとやらが助けに来たとしても、うちらが雇った用心棒が返り讨ちにしてくれるってわけさ。
     な? 贤いだろ?おれたち」
    青白い男
    「ってことで、よろしくお愿いしますよ! 用心棒さんっ!!」
    ???
    「それは……」
    ???
    「……无理じゃねえかな?」
    がっしりした男
    「ほえ? こりゃまたどうしてです?」
    ???
    「……それ……多分おれのことだから」
    目つきの悪い男
    「は……?」
    キョウゴ
    「いっつも、オッサンがおれのこと専属骑士って、
     そう呼んでるから、店の客の口から広まってんだろ、どうせ」
    青白い男
    「じゃあ、骑士気取りの男って……ひょっとして、あんた?!」
    キョウゴ
    「まあ、そういうことになるな」
    がっしりした男
    「えと、つーことは……おれたち、骑士退治に骑士をやとっちまったって、ことかよ!」
    目つきの悪い男
    「そ、そんな! さっき前金わたしたろーが!」
    キョウゴ
    「しらねえよ。 大体、话しがちがうじゃねーか」
    キョウゴ
    「駆け落ちを约束した相手が、鬼のような叔父の家から出れずに困ってるから、
     手に手を取り合って救い出すのを手伝ってくれ……とか嘘泣きまでしやがって」
    キョウゴ
    「どうせその鬼畜のような叔父ってのも、マスターのことだろ?
     あのオッサンのどこか鬼だよ。まあ、変人ではあるけどよ」
    目つきの悪い男
    「ふ、ふざけんなよ、いまさら――」
    キョウゴ
    「ま、おれの用心棒家业の信条は、世のため人のためなんだよ。 あきらめな」
    キョウゴ
    「つう事でさ、今回は金返すわ。 いまなら、许す。
     まあ、ルシアにも手荒なマネをしてないみたいだしな」
    目つきの悪い男
    「く、くそぉぉ。 こうなったら、おい!」


    本楼含有高级字体2楼2013-11-18 23:59
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      キョウゴ
      「おいおい、――やめとけってば」
      青白い男
      「あ、ああ。 さ、3人いりゃあ、负けやしねえよ!」
      そこらへんに転がっている建筑工事用の木の棒を手に取る3人组。
      キョウゴ
      「……しらねえからな、ケガしても」
      キョウゴもそれをみて、近くのしなやかな竹の棒を手に取る。
      ゆっくりと口から息を吐き出し、腰を落とすキョウゴ。
      竹の棒がすっと突き出されたとたん、まわりの空気が紧张する。
      キョウゴ
      「くるならいつでも。 どうぞ?」
      がっしりした男
      「ぬ……」
      青白い男
      「う……」
      目つきの悪い男
      「ちっ……」
      キョウゴの迫力に、3人组はなかなかうごけない。
      目つきの悪い男
      「な、なにびびってんだ、はやく行けよ!」
      青白い男
      「あ、ああ、こ、このヤロぁ――」
      パ、パンッ――!
      青白い男
      「ぐぁ……」
      素早く踏み込んだキョウゴの武器が、一瞬のうちに、青白い男の人の手とお腹を连続で、払う。
      木の棒はカランと音を立て落ち、男の人も、もともと青白い颜がさらに青白くなって、そのまま崩れ落ちる。
      何事も无かったかのように、また静かに构えをとるキョウゴ。
      キョウゴ
      「……これであと二人な? で、まだやる?」
      目つきの悪い男
      「く、くそぉ。 こいつ、つえぇ……」
      目つきの悪い男
      「お、おい、女だ! 女を人质に――!」
      がっしりした男
      「お、おう!」
      キョウゴ
      「おう、じゃねえよ。 ルシアに触んな!」
      ――パンッ!!
      がっしりした男
      「うぎゃ――!」
      首筋を打たれた男の人は、カクンと力を失って崩れ落ちる。
      キョウゴ
      「大丈夫か? ルシア?」
      ルシア
      「うん。ありがと あ――! キョウゴ、あぶない后ろ!」
      私を守るために相手に背を向けていたキョウゴ。
      その后ろで、いつのまにか、木の棒を振り上げる目つきの锐い男の人。
      目つきの悪い男
      「いまだ――ッ!」
      キョウゴ
      「あ? く……ルシアッ!」
      咄嗟に、キョウゴが私を背中に庇ってくれる
      ――バキィッ!!
      キョウゴ
      「グッ……!」
      ルシア
      「キョウゴッ!!」
      木の棒はキョウゴの胸を激しく打ちつけて、砕けた。
      キョウゴが棒で殴られた胸を押さえながら、ゆっくりとうずくまる。
      ルシア
      「キョウゴ――!!」
      と、裏路地に倒れ込むかと思ったキョウゴの体が――、
      地面に倒れる寸前で、コマの様にくるりと回転して――。
      その长い脚のブーツのかかとで、相手の脚を见事に払った。
      相手の男の人は、时计の针みたいに棒立ちのまま、
      绮丽に円をえがいて地面に颜から……着地した。
      キョウゴ
      「ったく。 ルシアに、手だすなっていったろうが!」
      キョウゴ
      「しかも、思いっきり胸なぐりやがって、つい本気になっちまったじゃねーか……」
      一瞬の出来事。
      足もとには重なるように倒れた、3人の男の人たちの山ができてる。
      やっぱり……キョウゴ、段违いに强い。
      キョウゴ
      「お前ら、これに惩りたらケチなことはやめとけよ。
       ってきこえてねーか」
      キョウゴ
      「大丈夫だったか? ルシア。 ほんと、どこもケガないか? あ、袖のとこ破れて、まさかさっきの――!」
      ルシア
      「だ、大丈夫、大丈夫だから安心して。 ね、キョウゴ」
      颜色を変えてあわてるキョウゴを、こちらもあわてて落ち着かせる。
      キョウゴ
      「ほ、ほんとか? だったらいいんだけど、はぁ……」
      安心して、肩を落とすキョウゴ。
      その背后に再び忍び寄る影――。
      ――パチ、パチ、パチ。
      裏路地に响き渡る响く、どこかのんきな拍手。
      ホリック
      「やあ、ルシア専属骑士くん! さすがに、お见事だったねぇ~」
      キョウゴ
      「なんだよ、マスターいつからいたんだよ!?」
      ホリック
      「わたしの可爱い侄っ子がさらわれたとあってはね、空を飞んででも助けに来るってもんさ。
       で? 胸の方は、だいじょうぶかい……?」
      キョウゴ
      「ん、ああ。 まーな。 俺の心臓は、女神様に守られるらしーから」
      ホリック
      「そうか。それにしても、手のひらとかお尻とか真っ黒だね。
       まったくキミは、子供のころからおんなじ汚れ方をして帰ってくるよねぇ」
      キョウゴ
      「そういうあんたも、いっつも现れるのは事が済んでからだろ? オッサン」
      ルシア
      「ふたりとも、ありがとう。それにごめんなさい、私が不注意で……」
      ホリック
      「キミが気に止むことはない。わたしを心配してくれて动転してしまったのだろう?」
      キョウゴ
      「そうそう。さ、店帰って午后の支度するんだろ?」
      ルシア
      「うん。そうだね」
      二人の优しさに包まれて、さっきまでの怖さもどこかへ吹き飞ぶ。
      ルシア
      「じゃ、かえろっか。 午前中から用意もしてあるし」
      キョウゴ
      「ん? なんの用意だよ? 」
      ルシア
      「いつもの――」
      ルシア
      「――子犬さんたちのご饭と、汚れ拭きのタオルと、キョウゴ専用の薬箱」
      ルシア
      「だってほら、そこの影から心配そうに可爱い颜がのぞき込んでるよ?」
      路地の影から、怖いけど兴味津々といった感じ出のぞき込んでいる1匹の子犬。
      きっとまた、キョウゴにくっついてきちゃったんだ。
      キョウゴ
      「あ……ああ、いつもすまねえな、ルシア」
      ホリック
      「さ、帰りはゆっくり地面を歩いて帰るとするか、行くよ~」


      本楼含有高级字体3楼2013-11-18 23:59
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        感谢搬运!!


        IP属地:浙江来自iPhone客户端4楼2013-11-19 18:07
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          搬运辛苦w


          来自Android客户端5楼2013-11-19 19:03
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            感谢搬运


            来自Android客户端6楼2013-11-21 21:33
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              今天呕吐妹发了公告
              内容讲什么我就不太清楚了
              但是这个短故事
              官方现在已经撤了下来了
              这算搬得几时么?


              7楼2013-11-21 23:06
              收起回复
                搬运辛苦了><


                来自Android客户端8楼2013-11-24 16:27
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                  キョウゴ编
                  ルシア
                  「――ホリック叔父様は、どこですか!?」
                  『买い物に出かけていた叔父様が、街角で倒れてわたしを呼んでいる――』
                  そう知らせにきてくれた若い男の人に连れられ、わたしは薄暗い裏路地へやってきた。
                  でもそこに叔父様の姿はなく、见たことのない男の人がニ人いて……。
                  困惑しているうちに、わたしはその三人に取り囲まれていた。
                  リーダー格の男
                  「叔父様? あはは、そんなもの最初からいやしねーよ。
                   だって俺达はアンタに用事があるんだからさ。ルシアちゃん♪」
                  ルシア
                  「え? それって、どういうこと?」
                  リーダー格の男
                  「ま~、悪い话じゃねえよ?
                   俺达の雇い主の贵族様が、吃茶店でマジメに働くアンタに一目ぼれして、
                   どうしても二人きりで会いたいって言ってるわけ。
                   だからこれからちょっとだけ、付き合ってくんない?」
                  ルシア
                  「じゃあ、叔父様が倒れたっていうのは嘘なんですね!? ……よかった」
                  リーダー格の男
                  「ルシアちゃんはこんな状况でも叔父様の心配しちゃうわけ? 健気だねぇ!
                   さ、それじゃ、さっそく一绪に贵族様のお邸までいこっか」
                  ルシア
                  「……わたし帰らせてもらいます」
                  来た道を戻ろうとすると、わたしを案内してきた気弱そうな男の人が行く手を塞ぐ。
                  気弱そうな男
                  「おっと。ここまで来て帰るだなんて、仆の苦労を无駄にしないでくださいよ?
                   吃茶店に行った时、噂のルシアさんの幼なじみってのが、
                   いつ现れるかってずっとヒヤヒヤしてたんですから」
                  ルシア
                  (それって、キョウゴのこと……?)
                  リーダー格の男
                  「なんでもアンタの店には、とんでもなく腕の立つ幼なじみが入り浸っていて、
                   吃茶店を守る骑士(ナイト)気取りらしいじゃん? そりゃあ、こっちもビビるよね?
                   だから俺达もさ、念には念を入れて腕利きの用心棒を雇ったってわけ」
                  気弱そうな男
                  「仮にそのナイトさんが助けに来たとしても、こっちが雇った用心棒が返り讨ちにしてくれるってわけです。
                   どうです、仆达贤いでしょう? ……って言っても、それも余计な心配だったみたいですけどね。
                   肝心なときに现れてくれないナイトなんて、ほんと意味ないですよね。ははは」
                  乱暴そうな男
                  「ふん……。だから言ったんだ。俺达三人で十分。用心棒なんて雇う必要ないってな」
                  リーダー格の男
                  「ってことでさ、大人しくしてよ?
                   俺达も、ルシアちゃんみたいなカワイイ子に、あんまり乱暴なことはしたくないからさ」
                  三人の男の人は、ニヤニヤ笑いながらわたしに诘め寄る。
                  ルシア
                  (――助けて、キョウゴ!!)
                  リーダー格の男
                  「さて、と……ってことで、どうやら出番はないようですよ!
                   今日は、もう帰っていいっす、用心棒さん!
                   次の机会にまたお愿いしますわ!」
                  路地裏の奥の暗がりに向かって、声をかけるリーダー格の男の人。
                  その声に反応して、人影がゆっくりと近付いて来る。
                  ???
                  「そういう訳にはいかねえんだよな」
                  リーダー格の男
                  「は? なんでですか?」
                  ???
                  「その子に用があるからさ」
                  リーダー格の男
                  「この子に……?」
                  ルシア
                  (え? この声ってまさか……)
                  ルシア
                  「キョ、キョウゴ!?」
                  キョウゴ
                  「よう、ルシア。大丈夫か、なんか変なことされてないよな?」
                  ルシア
                  「うん、今のところは……」
                  キョウゴ
                  「そうか、よかった。
                   ……ったく。いつもマスターがオレのこと専属ナイトなんて呼ぶから、
                   吃茶店の客の口から街中に広まってんだろ、どうせ」
                  リーダー格の男
                  「それじゃあ、ナイト気取りの幼なじみって……ひょっとしてアンタ!?」
                  キョウゴ
                  「まあ、そういうことになるな」
                  リーダー格の男
                  「えっと、つーことは……俺达、ナイト退治にナイトを雇っちまったって、そういうことかよ!」
                  乱暴そうな男
                  「まさかお前、裏切る気か!」
                  気弱そうな男
                  「そ、そんな! さっき前金渡したじゃないですか!」
                  キョウゴ
                  「それはそうだけどよ。大体、话が违うんじゃねーか?」
                  ルシア
                  「话……?」
                  キョウゴ
                  「ああ。自分には駆け落ちを约束した相手がいる!
                   その娘には鬼畜のような叔父がいて、家から出られずに困ってる。
                   だから、彼女を救い出すのを手伝ってくれ!!
                   ……とか嘘泣きまでしやがって」
                  気弱そうな男
                  「そ、それは、ちょっとだけ脚色させてもらっただけで、その……」
                  キョウゴ
                  「脚色ねぇ。
                   じゃあ、その鬼畜のような叔父ってのは、ひょっとしてマスターのことだったりすんのか?
                   まったくあのオッサンのどこか鬼だよ。まあ、変人ではあるけど」
                  そう言ってキョウゴは、呆れたように笑う。
                  キョウゴ
                  「つう事でさ、今回は金返すわ。
                   まだ、ルシアにも手荒なマネはしてないみたいだし。
                   今なら许す。さ、わかったら帰んな、ほらほら」
                  手をひらひらとさせて、男の人たちを追い払う仕草をするキョウゴ。
                  リーダー格の男
                  「ふ、ふざけんなよッ! 今更んなこと――」
                  言い终わらないうちに、
                  キョウゴがいきなりリーダー格の男の人の胸ぐらを掴んで引き寄せる。
                  キョウゴ
                  「オレの用心棒稼业の信条は、世のため人のためなんだよ、あきらめな。
                   それにな、ルシアを骗して攫(さら)おうとした、それだけでも肠(はらわた)煮えくり返ってるんだぜ? 本当は。
                   ただ、今ならまだ许してやる、そう言ってるだけなんだよ」
                  静かに、でも低く威吓するような声で言い放った后、男の人を突き放すキョウゴ。
                  リーダー格の男の人は、そのあまりの迫力に尻饼をつく。
                  リーダー格の男
                  「く、くそぉぉ。こうなったら、お前ら、やっちまえ!」
                  キョウゴ
                  「おいおい、やめとけって」
                  キョウゴが呆れつつ、警告する。
                  気弱そうな男
                  「やっちまえっていっても、相手はあの……!」
                  乱暴そうな男
                  「ふん! こっちは三人だ。负けやしねえ、ほらっ!」
                  気弱そうな男
                  「ひ、ひい……」
                  裏路地の隅に积んであった鉄パイプに気が付いた乱暴そうな男の人が、腰が引けている気弱そうな男の人にそのうちの一つを投げて渡す。
                  リーダー格の男の人も、お尻の汚れを叩き落としながら、鉄パイプを手にとる。
                  じりじりと、ゆっくりキョウゴを取り囲む三人。
                  キョウゴは、わたしを庇うようにしながら、路地の奥へと诱导する。
                  キョウゴ
                  「すぐ済むから、そこでじっとしててくれよ? ルシア」
                  そして、わたしの安全を确保すると、キョウゴも鉄パイプを手にとった。
                  キョウゴ
                  「……知らねえからな、ケガしても」
                  ゆっくりと口から息を吐き、背筋を伸ばすキョウゴ。
                  キョウゴが构えた途端、周りの空気が张り诘める。
                  キョウゴ
                  「来るならいつでも。どうぞ?」
                  穏やかな、でも自信に満ちた表情で相手を见据えるキョウゴ。
                  その底知れない圧力に、三人组はなかなか动けないようだ。


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                    リーダー格の男
                    「くっ……」
                    気弱そうな男
                    「や、やっぱりヤバイですって、この人『ケンドウ』って武术の使い手だって噂なんですよ!」
                    リーダー格の男
                    「な、なにビビってんだよ! 行けっつってんだろ!」
                    乱暴そうな男
                    「俺がやる! おらぁッ!」
                    武器を大きく振り上げて、一番体の大きい男の人がキョウゴを袭う。
                    ブンッと、空気を震わせて力强く缲り出される攻撃を、キョウゴはいとも简単に避けてみせる。
                    そして、一瞬の隙を见逃さず素早く踏み込んだキョウゴの一撃が、その男の人のお腹を払う。
                    乱暴そうな男
                    「ぐはぁ……」
                    鉄パイプはカランと音を立てて落ち、男の人はそのまま崩れ落ちる。
                    その様子を确认して、何事も无かったかのようにまた静かに构えをとるキョウゴ。
                    キョウゴ
                    「……これであと二人な? で、まだやる?」
                    キョウゴは、またも静かにリーダー格の男の人に寻ねる。
                    リーダー格の男
                    「く、くそぉ。コイツ、ホントに强えよ!
                     そ、そうだ、おい女だ! 女を押さえろ――!」
                    気弱そうな男
                    「は、はい!」
                    リーダー格の男の人に命令されて、キョウゴの横で缩こまっていた気弱そうな男の人が、わたしの方へと走り寄る。
                    キョウゴ
                    「はい、じゃねえよ。ルシアに触んな!」
                    わたしの方へ振り返りながら放ったキョウゴの攻撃が、わたしを捕まえようとする男の人の首筋を捉えた。
                    気弱そうな男
                    「ぎゃ――!」
                    首筋を打たれた男の人は、糸が切れた人形のようにカクンと膝をついて、わたしに倒れかかってくる。
                    その重みで、わたしも思わず尻饼をついてしまった。
                    ルシア
                    「いたっ……!」
                    キョウゴ
                    「大丈夫か、ルシア?! ケガとかしてないか?」
                    すこし慌てたキョウゴが、わたしを抱き起こす。
                    ルシア
                    「うん、ありがと。あ――! キョウゴ、危ない后ろ!」
                    いつの间にかキョウゴの背后に忍び寄っていたリーダー格の男の人が、鉄パイプを振り上げていた。
                    リーダー格の男
                    「くらえ――ッ!」
                    キョウゴ
                    「ちっ……しまった!」
                    とっさにキョウゴは、わたしを抱きかかえて庇う――
                    浑身の力で振り下ろされた鉄パイプが、キョウゴの背中にめり込む。
                    キョウゴ
                    「グッ……!」
                    痛々しい音とともにキョウゴが苦しそうな声を上げた。
                    ルシア
                    「キョウゴっ!!」
                    リーダー格の男
                    「へ、へへへ、なんだよ噂のナイト様も大したことねーじゃん!
                     女庇ってやられてりゃ、ざまぁねぇっての! このまま、もう一発トドメ――」
                    そのとき――ゆらり、とキョウゴが立ち上がった。
                    ゆっくりと相手の男の人を振り返るその眼は、今まで见たことがないほどに怒りに満ちていて――。
                    ルシア
                    「キョ、キョウゴ……だめだよ! ね、キョウゴ!」
                    わたしは必死にキョウゴを谏(いさ)める。
                    キョウゴは普段は优しいけれど、本当に怒った时には手が付けられないくらいに自分を见失ってしまう事がある。
                    小さい顷、それを见かねたホリック叔父様に勧められて今のケンドウを习い始めたくらいに……。
                    リーダー格の男
                    「し、死にぞこないのくせに、これで终わりだ――ッ!!」
                    豹変したキョウゴを见て慌てた男の人が、もう一撃と鉄パイプを振り下ろす。
                    でもキョウゴは、相手の手首をガシリと掴み、その攻撃をいとも简単に防いだ。
                    リーダー格の男
                    「く、くそ、はなせ、はなせよッ!!」
                    リーダー格の男の人は、なんとか捕まれた手を离そうと暴れるけれど、キョウゴの腕はビクともしない。
                    キョウゴ
                    「……危ねえじゃねえか、さっきの。もしもルシアに当たったら、どうしてくれんだよ?」
                    怒りを握りつぶすようにキョウゴの左手が、ぎりぎりと相手の手首を缔め上げる。
                    リーダー格の男
                    「い、痛い! 折れる! た、助けて……」
                    キョウゴ
                    「だめだ。今はもう……许さねえ」
                    そのまま、男の人の腕を背中にねじり上げると、裏路地の壁めがけて投げ飞ばした。
                    リーダー格の男
                    「がふ――ッ!」
                    壁に激突した男の人は、口から泡を吹いて、気を失ってしまった。
                    キョウゴ
                    「ったく。ルシアに、手出すなって言ったろうが。
                     しかも、思いっきり殴りつけやがって、つい本気になっちまったじゃねーか……」
                    背中を擦りながら、足元に崩れている三人に声をかける。
                    やっぱり、キョウゴって段违いに强い……。
                    キョウゴ
                    「お前ら、これに惩りたらケチなことはやめとけよ。って、闻こえてねーか」
                    相手がのびていることを确认してから、キョウゴがわたしの方へ心配そうに寄ってくる。
                    キョウゴ
                    「大丈夫だったか、ルシア? どこもケガないか?」
                    ルシア
                    「大丈夫だよ。安心して、キョウゴ」
                    キョウゴ
                    「ほんとか? だったらいいんだけど、まったく……」
                    安心して、息を吐くキョウゴ。
                    そのとき突然、パチパチパチと、どこかのんきな拍手が裏路地に响き渡る。
                    ホリック
                    「やあ、ルシア専属ナイトくん! さすがに、お见事だったねぇ~」
                    そこには、拍手をしながら裏路地に入ってきたホリック叔父様の姿があった。
                    ルシア
                    「叔父様……!」
                    キョウゴ
                    「なんだよ、マスターいつからいたんだよ!?」
                    ホリック
                    「私の可爱い侄っ子が攫われたとあってはね、空を飞んででも助けに来るってもんさ。
                     で? 殴られた背中の方は、大丈夫かい……?」
                    キョウゴ
                    「ん、ああ、まーな。オレの体は小さい顷から、女神様に守られてるらしいから」
                    ホリック
                    「……そうだったね。それにしても腕とかお尻とか真っ黒だよ?」
                    叔父様は、まるで小さい子供にするかのようにキョウゴの服の汚れを叩いて払う。
                    ホリック
                    「まったく君は、子供の顷からおんなじ汚れ方をして帰ってくるよねぇ」
                    キョウゴ
                    「そういうあんたも、いつも现场に现れるのはトラブルが済んでからだろうが?」
                    ルシア
                    「二人とも、ありがとう。それにごめんなさい、わたしが简単に骗されたから……」
                    ホリック
                    「君が気に病むことはないよ。どうやら相手はあまり素性の良くない连中のようだしね。
                     ま、详しいことは帰ってから闻かせてもらうとしよう」
                    キョウゴ
                    「そうそう。さ、店帰って午后の支度するんだろ?」
                    ルシア
                    「うん。そうだね」
                    二人の优しさに包まれて、さっきまでの怖さもどこかへ吹き飞んでしまう。


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                      ルシア
                      「じゃ、帰ろっか。ちゃんと用意もしてあるし」
                      キョウゴ
                      「ん? なんの用意だよ?」
                      ルシア
                      「キョウゴが连れてきちゃう子犬たちのご饭。
                       だってほら、すでに一匹、そこの影から心配そうに覗き込んでるよ?」
                      路地の影から、怖いけど兴味津々といった感じで覗き込んでいる一匹の子犬。
                      きっとまた、キョウゴにくっついてきちゃったんだ。
                      ホリック
                      「さ、帰りはゆっくり地面を歩いて帰るとするか、みんな行くよ~」
                      叔父様にうながされ、わたしも帰路につく。
                      裏路地を振り返ると、キョウゴが子犬を抱き上げて话しかけていた。
                      ルシア
                      (ここからだとよく闻こえないけど、なにを话しているんだろ?)
                      キョウゴ
                      「ったく。
                       结局、なんにもなかったから良かったようなものの、あいつはいつもトラブルに巻き込まれるんだよなぁ。
                       これだから、あいつから眼が离せないんだっつーの。
                       なあ、チビスケ。お前もそう思うだろ? ん?」
                      ルシア
                      「キョウゴ、どうしたの? 早く帰ろうよー!」
                      キョウゴ
                      「ああ、すぐ行くってー!
                       だからあいつは、ルシアはオレがしっかり守ってやらないと……。
                       まあ、いつまで侧にいられるか分からないけどな……」
                      文责:サンクチュアリ


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                        12楼2013-12-02 00:49
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                          辛苦了><!


                          来自Android客户端13楼2013-12-02 12:19
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                            背景好赞的说!当初看上n9也是因为背景呢~


                            IP属地:重庆来自Android客户端14楼2013-12-05 12:42
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